給湯器の交換にどれくらい時間がかかるのか、どのような流れで進むのかといった疑問を持つ方は多いでしょう。事前に全体像を把握しておくことで、当日のスケジュール調整や業者選びもスムーズになります。本記事では、給湯器交換の流れや所要時間の目安、さらにマンション特有の注意点や工事を効率よく進めるコツまでを解説します。
給湯器の流れと所要時間の目安
給湯器の交換工事は、大掛かりなリフォームとは異なり、基本的には半日程度で完了するケースがほとんどです。一般的な当日の流れとしては、まず既存の給湯器およびリモコンの取り外しを行い、その後新しい機器の設置作業へと進みます。設置後は施主立ち会いのもとで試運転と動作確認を実施し、問題がなければ工事完了となります。全体としてはおおむね3〜5時間程度を見込んでおくと安心です。ただし、実際の作業時間は給湯器の種類によって大きく変わります。従来型の給湯器から同タイプへの交換であれば、作業時間は90〜120分程度と比較的短時間で完了します。これは構造がシンプルで、施工業者も扱いに慣れているためです。
一方で、高効率タイプであるエコジョーズや、床暖房・浴室暖房乾燥機などに対応する熱源機の場合は、配管や排水処理(ドレン管の設置)などの工程が増えるため、作業時間は120〜150分ほどに延びる傾向があります。さらに暖房機能付き給湯器同士の交換になると、240〜300分程度かかることもあり、半日以上を要するケースも珍しくありません。
また、屋内作業としてリモコン交換や試運転も発生します。リモコン交換は1か所あたり約15分、試運転は通常30分程度(暖房付きの場合は約60分)を見込んでおく必要があります。試運転中に不具合が見つかれば再調整が必要となるため、時間が延びる可能性もあります。
さらに、設置環境や排気方法も所要時間に影響します。壁掛け・据置・PS設置といった一般的な設置であれば1.5〜2時間程度で済みますが、高所設置などの特殊環境では2〜5時間かかる場合があります。排気方法についても、標準排気やアルコーブ排気なら短時間で済む一方、上方排気や後方排気のように排気筒接続が必要なケースでは2.5〜6時間程度かかることがあります。
工事内容も重要な要素です。たとえばリモコンの増設では配線工事が必要となり、通常より約2時間追加されます。またエコジョーズへの切り替えではドレン管工事が発生するため、30分程度の延長が見込まれます。
なお、業者への依頼から工事完了までの日数は一般的に10日前後です。在庫があれば1週間以内での対応も可能ですが、取り寄せや品薄機種の場合は1か月程度かかることもあります。さらに、10〜2月の繁忙期は予約が取りづらく、日程が後ろ倒しになる傾向があります。
マンションの場合は申請が必要!
分譲マンションで給湯器交換を行う場合、戸建てとは異なり管理組合への申請が必要になるケースがあります。これは共用部分に影響する可能性がある設備工事として扱われるためです。ただし、すべてのマンションで申請が必須というわけではありません。管理規約によって対応は異なるため、まずは管理会社や管理人へ事前に確認することが重要です。必要な場合は、指定の申請書類を提出し、承認を得てから工事に進む流れとなります。この承認プロセスには物件ごとに差があり、即日で許可が下りる場合もあれば、2週間程度かかるケースもあります。とくに繁忙期や管理体制が厳格なマンションでは時間がかかる傾向があるため、余裕をもったスケジュール設定が不可欠です。
また、給湯器交換業者の中には申請手続きを代行してくれるところもあります。書類作成や提出に不安がある場合は、見積もり時に相談しておくと手間を大きく軽減できます。マンション特有のルールを軽視すると工事が遅れる原因になるため、事前確認は必須といえるでしょう。